December 19.2009

COSTA 02 : MASH UP

COSTA 02のテーマは「Mash Up Art」。「アツマル、ツナガル、ウマレル」をキャッチフレーズに、「2つの異なる要素を組み合わせて全く新しい見え方や価値観を作ってしまおう」というのが狙いだ。

「音と映像」「下着と帽子」「靴とハンドメイドキャラクター」という三つのコラボレーションを中心に、いま話題のグッズ紹介、ライブ演奏と多彩なプログラムが展開された。

 

 


ドリフトスケート

 サーフィン・スケボー・スノーボードと根強い人気を誇る「横乗り系」に、新たなブーム到来の予感させる新顔が登場した。その名は「ドリフトスケート」。次世代型スケートボードとも評されるこの新顔は、2年ほど前にアメリカで生まれ最近日本でじわじわとファンが増えているという。

「ドリフトスケート」を扱う「亜細亜良品中心(アジア良品センター)」によると、最大の特徴は、サーフィン・スケボー・スノーボード・インラインスケートのいいとこどりをしているところだという。両足が離れているため、スケボーのように地面を蹴る必要もなく自走が可能で、トリッキーなパフォーマンスができるところも魅力だ。TIDE取材陣も試乗してみたが、慣れればハマりそうな予感。ブームを先取りすれば、街の注目を浴びることは間違いない。


柚楽 弥衣(ゆら やよい) x Haru(Hang奏者)

 

 


続いては、シンガーの柚楽 弥衣(ゆら やよい)さんと、「Hang」(スイスのドラム)の奏者・Haruさんのコラボレーションライブ。柚楽さんの圧倒的な声量と独特の世界観が、民族楽器のような形状の「Hang」が醸し出す不思議な音色と掛け合わさって、会場中が二人の演奏に引き込まれた。


聞けば、柚楽さんが音を手掛けたプレイステーション2のホラーゲーム「SIREN」のCMは、怖さのあまり、放送禁止になったという曰くつき。柚楽さんの声には、それほど独特の雰囲気が満ちている。

コラボレーション第一弾「音と映像」:tyme. x VJ michi

 メインイベント第一弾は、サウンドクリエーターのtyme.さんと、前回に引き続き会場の空間演出も行っているVJのmichiさんによる「音と映像」のコラボレーション。

「音と映像」のコラボと聞いてもピンとこない人も多いかもしれない。ありがちなような気もするし、取材陣も実際のところ具体的なイメージがなかなか想像できなかった。

だが、演奏が始まると会場は幻想的な音と映像に包まれた。音が、波紋やさざ波、海に潜った人間が吐き出す気泡のイメージ(映像)を作り出す。音とシンクロしたイメージ(映像)は、光となって空間に照射される。「夕暮れの景色から深い海に潜り、最後は光に包まれる」という情景を表現した音と映像は、映画『グランブルー』を彷彿とさせる神秘的な空間を演出した。

tyme.さんは辻堂在住、michiさんは逗子在住と、二人とも湘南を拠点に活動している。その湘南の浜辺(COSTA)で、「このようなコラボレーションができてとても感慨深い」と二人は口を揃えていた。


コラボレーション第二弾「下着と帽子」:YONEDAMAKI x YipunMan

 普段はなかなか表に出ることのない「下着」。しかも男性用とくれば、それを披露する機会は限られている。下着の「見せぬおしゃれ」をもっと気軽に楽しんでもらおうと、「見せるおしゃれ」の代表格、「帽子」とのコラボレーションが実現した。

帽子を提供するのはYONEDAMAKIさん。2001年からパリコレで発表を始め、現在は東京とパリの二拠点で活躍する帽子デザイナーだ。一方の下着は、鎌倉を拠点とする男性用下着ブランドのYipunManが提供した。 YONEDAMAKIさんは、「素材感のある下着に合う、素材感のある帽子」を、YipunManの荒木さんは、「いつでも明るく自信を持って脱げるように明るい色の下着」を選んだという。結果は盛況。男性女性を問わず、多くの人が下着を気軽に手に取っていた。

YipunManは、2008年から鎌倉小町通りで店舗展開を始めた。「流行の波に埋もれることなく、自分たちの軸を持ってやりたい。鎌倉でならそれができる」というのが湘南に店舗を構えた理由だ。 

東京・神楽坂のYONEDAMAKIさんの店舗では、イベントやワークショップ、個展も開催している。彼女の世界観に浸りたい人は神楽坂まで足を運ぶといいだろう。 


コラボレーション第三弾「靴とハンドメイドキャラクター」:MAZTO x l.i.f.t

 コラボレーション第三弾は、PUMAの超軽量スニーカー「l.i.f.t.」と、女性二人のユニット「MAZTO」が作る愛らしいハンドメイドキャラクター。

「MAZTO」の二人は、靴を卵に見立てて、踵(かかと)の穴から新たな生物「liftくん」が泡のように生まれ、育っていくストーリーを思い付いた。だが、靴のデザインが個性的で主張が強く、キャラクターのデザインを作っていく段階では非常に苦労したという。

「MAZTO」のキャラクターは、都内を中心にエスニックなテイストの店舗が取り扱っている。湘南地区では、逗子の「あかり」、茅ケ崎の「Yellow Tail」、そして先程も登場した鎌倉の「YipunMan」の三店舗で入手可能だ。

「MAZTO」の榛葉(しんば)さんは逗子在住。榛葉さん曰く、「湘南の人は選ぶのがゆっくりで、ペットを飼う感じでキャラクターを選んでくれる」ということだ。「MAZTO」のキャラクターは、今回の「liftくん」のように名前を付けて販売しているが、「買ってくれたお客様が、ご自身で名前を付けて可愛がってくれる」こともあるそうだ。まさしくペット感覚。ペットを飼いたいけれど飼えない人には、打ってつけの一品かもしれない。


 

 


 

 


柚楽 弥衣(ゆら やよい) x shiba x Haru (Hang奏者)

続いて、柚楽さんとHaruさんが再び登場。そこにshibaさんがトランペットで参戦した。HaruさんのHangのリズムに乗せて、shibaさんのトランペットと柚楽さんのスキャットが即興で掛け合いを見せた。柚楽さんの声量はトランペットにも引けをとらない。途中、機材が不調になるアクシデントに見舞われるも、それを逆手にとった柚楽さんのアドリブで、会場はさらに盛り上がりを見せた。

tyme. (PC) x michi (VJ) x toto (poetry reading)

COSTA 02もいよいよ大詰め。ヒップホップバンド「SUIKA」でPoetry Readingを務めるtotoさんが、tyme.さんとmichiさんが作り出す空間に、即興の詩で彩りを添えた。


「おーい、おーい、聞こえるかい?光が壁に当たる音が」という一節で、詩は始まった。音と映像が一体になった幻想的な空間を、これほど豊かに表現する言葉があろうとは……。totoさん曰く、「今日のCOSTAで感じたイメージ、インスピレーションを、そのまま言葉で表現した」ということだ。

砂浜と海辺のイメージや、柚楽さんのパフォーマンスから得たインスピレーションが、その後も言葉になって会場内に溢れていく。淀みなく淀みなく、湧き出でる泉のように。

DJ tsukasa

そして最後は、DJ Tsukasaによる恒例のダンスタイム。観客はもちろんのこと、ステージを終えた出演者たちも緊張から解き放たれ、観客と入り混じって最後は大賑わい。名残惜しさも残る中、COSTA 02は無事閉幕となった。

COSTA 02を終えて……

イベントを無事に終え、肩の荷を下ろしたばかりのオーガナイザー、shibaさんは語る。


「とにかく続けていきたい。ここに来て、感じてもらうことでしか伝えられないものがある。それを一人でも多くの人に伝えるために、続けていきたい」


text : 萱原正嗣(TIDE編集部)
photo : room119, corcovado inc.

 

 


RSS


ページトップ

Cpyright 2010 corcovado inc. All Right Reserved